2008年11月27日木曜日

『雑草』



沖縄の街を散策中にみつけた「雑草」

この雑草を見て、相田みつをの詩を思い出す






「目に見えない根を」 
          

わたしの住み家は道ばたの
アスファルトの小さな
割れ目の中

わたしは
人の足にふまれてばかりいる
栄養不良の名もない雑草です

名もない雑草ではあるけれど
人の足にふまれるたびに

涙こらえて歯をくいしばり 
土の中ふかく根を張るんです

いつかくる春の日に
いのちいっぱいの
自分の花を咲かせるために

いまはただ
目に見えない
たくましい根を育てて
いるんです

みつを




そんな雑草のたくましさに憧れて
雑草の目線から世界を見てみる




そこには広大な世界が広がっていた

この長く続く道の先には
一体どんな世界が待っているのだろうか


自分は今までの人生で
世の中のことも、世界のことも
何となく分かったようなつもりになっていた

でもこの雑草が

「まだまだ世界は広いんだよ」

って、当たり前のことを
僕に教えてくれた


そうだよね

いつか自分の花を咲かせるためには
もっと足元をしっかり見ないといけないよね


今度沖縄に来たら、また君に逢いに行こう

その時はお互いにもっと成長した姿になっているといいな


ありがとう、名もない雑草君


沖縄がくれた素敵な出逢いに感謝

2008年11月19日水曜日

沖縄散策

昨日の沖縄は1日雨が降ったり止んだりの
どんよりとした空だった。

でも夕方になって見せた、この綺麗な夕焼けが
明日が晴れることを予感させていた。




そして迎えた沖縄2日目。その予感どおり、空は晴天。

不思議と昨日のお酒も残っておらず、目覚めも良し^^
しかも、午前中からお昼にかけては何の予定もなし。

よし。

早速、カメラ(Nikon D40)片手に、ひとり沖縄の街を散策することに。




歩き始めてすぐ、ふと昨日Chojiさんが教えてくれた言葉を思い出す。

「モノトーン写真も面白いよ。」

そう、昨日のように曇った天気の時は、
モノトーンで撮ってみるのも一つの方法なんだよって、
色んな被写体を撮って見せてくれた。

なるほど。

写真に対する自分の見方が一気に広がった。そして、
そうなると、やっぱり自分でも撮ってみたくなる…。

ということで、晴天の下、色鮮やかな沖縄の風景を、
モノトーンで撮ってみることに。


カラーとはまた違った雰囲気の沖縄がそこにはあった。

でも沖縄が持つ「温かさ」はなぜかそのまま。

いや、むしろモノトーンだからこそ
形の無い「温かさ」がストレートに伝わるのかな…。

沖縄の魅力をまた一つ発見した、平日の昼下がり。


2008年11月18日火曜日

長い夜 「Another Day」

午前零時、「Bar 土」を出る。

翌朝仕事が早いとのことで、
残念ながらここでゴンさんとはお別れ。

仕事を終えて駆け付けてくれたゴンさん、
本当に有難う。



店の近くでタクシーを捕まえ、
Chojiさんと二人、3軒目に向かう。


3軒目はここの3階にある、




「Another Day」



お店に入ると・・・



酔い潰れた男性客が一人^^ と
奥には、常連らしき大人の女性が一人。


ここのマスターは石垣島出身のGakiiさん
そう、Chojiさんの同郷の友であり、大切な音楽仲間でもある。

よく聴けば店内にも、60~70年代の洋楽、邦楽が流れている。
この店名「Another Day」も、ポールマッカートニーの
同名タイトルから取ったものらしい。
マスターの「音楽」に対するこだわりが感じられる。


入店してしばらくして、酔い潰れていた男性は
起き上がって帰っていき、残った4人で呑んで語る。


Chojiさんは同郷の友と石垣島方言でしゃべっている。


僕はもちろん、その女性客にすら何を話しているのか聞き取れない。

聞き取れない僕らを見て、ChojiさんもGakiiさんも笑っている。
地元の言葉で語り合う二人はとっても楽しそうだった。


石垣島出身の二人が楽しそうに語り合っている間、
僕はその女性客の隣に座り、会ったばかりだというのに、
なぜか真剣に人生相談をしていた。



少し酔っていたからなのか、それとも
人生の先輩である彼女が聞き上手だったからなのか
気づいたら、色んなことを話していた。

きっとChojiさんやGakiiさんが楽しかったように、
初めて会ったばかりの人と色んな話ができたことが
自分にとっても楽しかったんだろう。


そんなふうにして、



楽しい時間というのは、


あっという間に過ぎていき、



気づいたら午前3時。
今日はここでお開き。


11年ぶりにやってきた沖縄の
余りにも充実した初日がこうして終わったのでした。


【追記】
今回の旅は2泊3日ですので、もう少しお付き合い下さい^^;


2008年11月15日土曜日

長い夜 「Bar 土」



沖縄初日、2軒目。

Chojiさん、ゴンさんと次に向かったのは 「Bar 土」。

お店はちょっと奥まったところにあるので、道にはお店の立看板がある。

でもこの看板・・・


「この路地の奥に本当にBarがあるのか?」 って??


あ、ありました~。「Bar 土」。


いい感じ^^

お店には靴を脱いで上がります。
まさにお宅にお邪魔するような感覚。

そして、カウンターの照明がまた美しい。



1軒目の栄町「おとん」の雰囲気とはがらりと変わり、
静かで、のんびりとした時間が流れる。

僕らは部屋の奥の席でまったりとする。


こんな感じ(笑)


それにしても、Chojiさん、ゴンさんとこうして一緒に
飲んで語るのは韓国での居酒屋以来。。

韓国で、カルビに焼酎、チヂミにマッコリでワイワイ、ガヤガヤも
良いけど、こうして静かな場所でじっくりと話すのもまた良いなぁ。

この居心地の良さに、結局翌日の夜も「土」に来てしまった。

もし沖縄で静かな大人の夜を過ごしたい方はぜひ「Bar 土」へ。
マスターのごうさんも素敵な方です。

2008年11月11日火曜日

長い夜 「おとん」


沖縄初日の夜、まずChojiさんに連れて行ってもらったのは
栄町市場にある居酒屋「おとん」。

狭く細い路地が迷路のように続いていて、
その奥に赤提灯が見える。



昔懐かしい匂いがする。



ちょっと韓国の路地裏にも似ているなぁなどと思いながらお店に入る。



ここは、カウンター席のみのこじんまりとした居酒屋。
大阪出身のマスターが一人で切り盛りしている。
一人でもぶらっと立ち寄りたくなる、そんなお店。

入店してすぐにゴンさんも合流してくれる。
このゴンさんとマスターの大阪弁での掛け合いがまた面白い^^

肉豆腐やポーク焼き、牛スジうどん等を食べて
泡盛を飲んでいるうちに席はどんどん常連客で埋まっていく。



あとから来る常連客とも自然と会話が弾む。
なんか一昔前にタイムスリップした感じ。

笑って、食べて、語って、飲んで・・・
お腹も満たされてきたところで次のお店へ。


外に出てカメラを構える。

猫が横切る。


       「おーい」


    「にゃんですか?」


とっても味わい深い、初めてなのになぜか懐かしい。
「栄町」。こういう街、大好きです。


2008年11月9日日曜日

『分岐点』




残波岬近くの、とある分岐点。





写真を撮ってからふと我に帰れば

そんな自分も今人生の岐路に立っている。


さて、次はどちらに進もうか?

やっぱり真っ直ぐかな。


ん?待てよ。真っ直ぐ進むと林に突っ込むぞ。

でも、どうせ人生なんて茨の道。


途中立ち止まったり、回り道するのも良し。

まずは自分の「夢」に向かって真っ直ぐ歩いてみよう。

いつか夢は叶うと信じて・・・


2008年11月8日土曜日

残波岬

読谷村の浜辺を後にし、しばらく北上する。
次に辿り着いたのは「残波岬」。


その名の通り、断崖絶壁から見下ろす「波」は迫力満点。



物凄い強風で波も荒いけど、海は深く濃く、そして凛々しい。



読谷の浜辺と距離はそんなに離れていないのに、
全く違う顔を見せる「海」と「海」。

感動。。(この時点ですでに沖縄の虜に…)

憧れの「海」を満喫した、幸せなひと時でした。。



あ、そう言えば、「残波岬」にはこんなものも。。




近づく。。あ、手が逆。



もっと近づく。。

「泰期像」??



あとで調べたらこういう方でした。   


残波岬の新名所(なのかな?)。
11月2日に除幕式をしたそうですので、興味のある方はぜひどうぞ。


2008年11月5日水曜日

海へ

生粋の埼玉県人である僕にとって「海」は特別な存在。
海を見るだけで、潮の香りをかぐだけで、感動する。

Chojiさんにどこに行きたい?と聞かれ、真っ先に「海」と答える。
今から考えれば、沖縄はどこに行っても海があるのに・・・。
すみません、能がなくて・・。

そんな僕のためにChojiさんが向かってくれたのが、読谷村にある浜辺。
ここは観光客はもちろん地元の人もあまり行かない、静かな海だという。

ぜひ行きたい!でも本当にそんな浜辺があるのだろうか。。
半信半疑で付いて行く。

生い茂った草をかき分けて進むと、白い砂浜に出る・・・。
あ、本当に誰もいない。
しかも水も綺麗。

感動。

那覇空港についてからまだ数時間しか経っていないのに、
もうこの時点で沖縄に来た甲斐があったと思ってしまった。
そのくらい嬉しかった。やっぱり「海」は良い。

そう言えば、この夜、ゴンさんと飲みながら、この浜辺の話をしたら
「実はその浜辺にエンゾのお骨を撒いたのよ。」という。

え?じゃ、この時あった、この足跡。


きっとエンゾが挨拶しに来てくれたんだね。。
ありがとう!また遊びに来るよ~。

2008年11月3日月曜日

再会

11年ぶりにやって来た沖縄。

11年前と違うのは、モノレールが出来てたことと、
出迎えてくれる人がいたということ。

おもろまち駅でChojiさんの運転する車に乗り込み
さっそく沖縄の街に繰り出す。

でも振り返ってみれば、1年前まで僕はChojiさんを
知らなかった。初めて会ったのは去年の12月末。
そこで話が一気に進んで、今年5月の韓国での
写真展開催が実現した。ほんと不思議な縁。

おもろまち駅でがっちりと握手を交わした時、
知り合ってまだ10ヶ月しか経っていないのに、
旧友に再会したような、不思議な感覚に襲われた。


*カフェ・ユニゾンでChojiさんと


その旧友、Chojiさんの写真展「神々の舞踏会」が
今日で幕を閉じます。でもこれで「終わり」ではなく、
これからが「始まり」ですよね。

だって、日本中にChojiさんの写真展の開催を
待ちわびている人がいるのだから。

Choji Photoの一ファンとして、
これからもずっと応援させて頂きます!



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ということで、はじめまして。「國」です。
今回初めてブログを作ってみました。
しばらくは沖縄の写真を載せて行きたいと思います。

おそらく更新はかなり不定期になると思いますが、
どうか温かく見守ってくださいませm(_ _)m
どうぞ宜しくお願いします。